OYAMOUNTAIN

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蓼科山(長野県)

 

初心者向けだと?冗談だろ!?

何なんだ、この急登は!45、いや90度あるだろ・・・・・・・

延々と続く急登。それが蓼科山

初めての登山、山決めで頭を悩ませている人たちに有益な情報を!

 

 

すみません。取り乱しました。

しかし、これだけは一番に伝えたい。その思いが先行した結果です

 

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今回は、八ヶ岳の最北端、蓼科山の銀世界で身を削ってきた話

 

おつとめを終え、スーパーでおつとめ品おにぎりを買い

ザックに荷物をまとめ、深夜3時出発

 

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深夜3時まで、きちんと仮眠出来たのか気になるって?

どの山行くかずっと考えてましたよ、ずっと

1週間以上前から毎日6時間以上考えてたのに直前まで決まらず

※話を盛る節のある私だけど、これは本当

 

行くことも、日にちも決まっているのに肝心の山が決まらない

欲しいものが明確なのにお金がないのと同じくらい悲しい

今欲しいものは、残りわずか&40%OFFのスントだよ!そろそろXmasだね♪♪

 

item.rakuten.co.jp

 

北横岳にしようか、蓼科山にしようか、赤岳にしようか

散々、悩んで蓼科山にした理由

(因みに、決定したのは高速を降りてから。どの山も降りるところ同じだし、取りあえず向かった)

 

初心者向けでありながら、北横岳と比べ大変そう

さすがに赤岳は一人でいきなり行くのは絶対違う。過信しすぎ、事故の元

何より最初が急登らしい

やっぱりキツくて自分の苦手な方をチョイスしたいし~。そんな感じ

息の仕方すら分からなくなる程、急登が本当に苦手。

十中八九、無意識で歩いてる登りは。(あれ、これ危なくない?)

 

 

とはいえ、蓼科山も初心者の山(誰もが提唱している)

どのブログを見ても、初心者向けと断言しているので

そうか初心者の山か!

と、信じ込んでしまった無垢な私

 

今回はあらゆる初めてを試すための山行でもあるから

あまり登ることそのものに重きを置いてはいなかった

 

 

試すってのは以下の内容

 

①笑っちゃうくらい高いサーモスが本当に一日経ってもカップ麺を完成させるパワーがあるのか。そして山頂で食べるカップ麺は本当に旨いのか。

やってみないとわからない、お湯の状況を踏まえておにぎりも持って行った

 

②新しいアイゼンの装着は問題なくできるか。及び、歩きやすいか・・・(ピッケルは今回は山が山なので車に置いていった)

登ってみないとわからない山の状況を踏まえて、万能軽アイゼンをザックにぶち込んでおいた

 

③アウターは山頂以外は暑くて着れたもんじゃないのでフリースを用意。これで寒くなく、頂上まで行けるか。そして、雪山用の手袋これいかに。

歩いてみないとわからない山の状況を踏まえて、勿論アウターといつも使ってるグローブもザックに忍ばせておいた

 

 

 

 

 

<それでは、スタート>

すっかり自宅→関越大泉に慣れたもんで順調な滑り出し

スマートに乗り進めたはいいが、アホみたいに眠い

 

山での滑落・遭難より到着するまでの事故のが心配・・・と

セーフティドライバー西岡、早くも高坂SAに逃げ込む

 

休憩タイム早すぎるだろ!!!

せめて群馬くらいまで行っとけよ!!と思ったと思います

私もそう思いながらも、吸い寄せられてました

 

 

30分だけ仮眠して再出発だ!とアラームをセット

見事、目が覚め・・・・zzz

眠い私 vs 朝7時には登り始めたい私

 

  WINNER 眠い私

 

結局、5時半頃に起床し高坂SAを出ることに

 

 

 

更なる追い打ち。またしても眠い・・・・・・

 

このまま走行するのは困難と判断し甘楽PAに避難

ちょっとだけ眠ろうと思ったが空腹で眠れない

 

 

( ゚Д゚) おにぎり食べちゃお~っと

 

 

カップ麺がダメだったときようの貴重なおにぎり・・・

半分食べました

 

お腹を満たしたら元気が出てきて目も覚めたので、再々出発!

 

 

その後は順調にブイブイ爆走を続け

見事8時には登り始められそうな感じで結果オーライじゃん!と

登り始める予定だった7合目登山口を目指したところ

 

 通

 行

 止

 め

 

おいー!聞いてないよ!調べたよ!!!

と、嘆きたいところでしたがそんな暇はないので

女神茶屋登山口へ移動、急げ!!

 

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先日購入したスタッドレスタイヤがまだ届かないので

登山口まで行くのも危うければ撤退も視野に入れていたが、案外大丈夫だった。よかった

 

 

割とすぐ到着したうえに、こちらのがコースが長く

こっちで正解!と通行止めに感謝

 

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さて、歩き始めますか!とウロウロ

 

ウロウロ ウロウロ ウロウロ ウロウロ

ウロウロ ウロウロ ウロウロ ウロウロ

ウロウロ ウロウロ ウロウロ ウロウロ

ウロウロ ウロウロ ウロウロ ウロウロ

ウロウロ ウロウロ ウロウロ ウロウロ

ウロウロ ウロウロ ウロウロ ウロウロ

ウロウロ ウロウロ ウロウロ ウロウロ

ウロウロ ウロウロ ウロウロ ウロウロ

 

 

え?どこ、登山口。ん?どれ???

 

 

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20分くらい見つけられないまま辺りをうろついた。これはバス停の看板

 

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結果的にこれの向かい側にあった。この写真を撮っているとき背にしてたのが入り口だった

 

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うろついてるとき発見。ぐ、軍用だと!?そそる・・・・今回は我慢

 

 

トラブルまみれではあったがなんとか開始

予定より2時間遅く出発 ですが、十分遅くなる前に下山可能!

 

 

 

 

開始数分後、頭上に大量の『?』(今度はハテナまみれだ)

 

 

 

え!? え!? え!?

 

 

 

 

雪がない。全然ない。白くない。

谷川岳のあの感じは?ねえ、白銀の世界は?

 

本格アイゼンどころの騒ぎではない

軽アイゼンすら用無しな雰囲気

 

んー、弱ったな。練習しに来たのになぁ~

とりあえずノーマルで進む

 

 

歩き始めてから約30分ずっと、

ですよ、。パンダでもいるのかよ、熊よかいいか

 

このだいぶパワフルに育ってた

腰くらいまであるをかき分けてそこそこ急な登り

 

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が終わったと思ったら、岩 (笹と岩のダブルタッグ、雪は一体・・・)

結局この岩、山頂までずっと続いてた

 

普段だったら大好きな岩場にヒャッホーイなんだろうけど

今日はその、アイゼン使いたいんですけどぉ~~~~~~

 

 

進んでいくと途中からびっしり凍った雪に覆われた岩

 

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これだ!こういうの待ってたんだよ!!!

取り出したのは軽アイゼン。(ぇ!?)

 

傾斜がすごすぎて初めてのアイゼンを嵌めてる余裕ない

コイツで攻める!

 

しかし、このアイゼン殆どの条件をクリアできる

案外、優秀なアイテムかも。急に愛着わいてきた

 

木の根、岩場、土、もちろん雪にとオールマイティに歩ける

着脱が簡単。持ち運びにgood!みんな大好きおにぎりサイズ 

 

 

登るにつれやや心許なく、いよいよ12本出すかな~

という瞬間が何度かあったが

12本は張り切りすぎだわー。と何かと理由を付けてスルー

 

(と、いうことで②アイゼンは試せませんでした!次こそ!!)

 

 

 

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歩き始めて1時間~1時間半くらいたったころから

全く足があがらない、前に進まない、なんていうかツライ・・・

こんなに動けない私を私は知らない。なぜ?

 

 

答えは簡単だ。笹から岩と姿は変えつつも

現在、そしてこの先もエッグイ上り坂

 

急登に次ぐ急登

正直富士山のときよりよっぽどつらい

 

諏訪の富士が本場の富士越たわー。

と、トボトボ歩いていたら数人が追い抜いて行った

 

抜かされるなんて絶対いやだ!

と、普段の私ならスピードアップするはずだ。でもそんなの無理・・・

易々と譲ってしまうほどの急登、それが蓼科山

 

 

山をはじめたばかりの頃、初心者向けという甘い言葉に誘われ

モノスゴイ疲弊し下山。❝もうネットなんて信じない!❞

と、誓ったあの横瀬二子山(埼玉県) - OYAMOUNTAIN

 

これにそっくり

あれからいくつかの山に挑んできた今の私なら

あの時程辛くないのかな~

ちょっとまた行ってみたいような気も!

 

 

辛い、ツライ、と思いながらも、諦めようとは全く思わず

ヒーヒーフーフー言いながら歩く

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そろそろ、テッペン!?

 

道中はどうであれば、やり切れば味わえるテッペンの感動

至ってシンプル、それが登山の醍醐味

ただ登って降りる、ずっと歩く

それだけなのに、それだけだからこそ素晴らしいって持論

 

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山頂の矢印から結構遠いよぉぉぉぉ~

でも、この手の岩は大好物

すぐそこ頂上と思うと全然辛くない!不思議

 

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山側は、岩と雪が作り出す、男前な私

 

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崖側は、雄大な自然が生み出すクリーンな私

 

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最近覚えた、画像加工で必要以上に輝いている私

3枚目、要らないねこれね。景色全然映ってないね。でもいいの。きっと需要あるはず

 

 

遠くに見える山々を眺めているとき

時間が止まったんじゃないかと思う

 

 

本当に止まってる。時計壊れたかも・・・(よし、スントか!世代交代か!!)

そんなシナリオもありだが、正しく時を刻むスイスミリタリー

 

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そうだった、山頂手前でこのまま滑落するかもしれない・・・

と思うほどの強風が5分くらい続いた

 

なんとかザックを岩に立てかけ、フラフラと風に煽られながら

ヨロヨロとザックからジャケットを取り出す

取り出したはいいが、ゴーゴーと唸る風

着られない。というか、立ってるのもシンドイ

 

岩にしがみつき、中途半端に取り出してしまいバサバサと

宙をさまよい狂うジャケットを手放さぬよう必死

 

サムイ。凍傷だ。と、買ったばかりの雪山の本にあった

凍傷になったときのページを思い返す

 

 

思考回路ショート寸前セーラームーンより)になりかけたとき

 

先ほどまでの強風が嘘のよう、無風・無音になった

なぜかすごく感動

 

轟音からの、無音にモノスゴイ感動した。山っていいなが、また増えた

 

無風になったと同時にジャケットを羽織り天にも昇る気分だった

暖かいって素晴らしい

凍傷になりかけた気がした指に新調した手袋をはめると数分で回復

 

(凍傷は気のせいでOK、手袋は機能性OK、で③も確認完了)

※キノセイでOK、キノウセイOK。ラッパーかYO。しかし我ながら上出来

 

 

歩いているとき、暑いと思うことがあればすぐに脱ぎ

脱がないにしろ、チャックの開け閉めで対応できたり

何より、軽くて扱いやすいので非情にフリース便利!

 

汗をかかないようにすることがベストとあるが、

まず汗をかかないなんてことは無理なので

そんな汗っかきな人こそ、歩いてるといはフリースで十分!

ただ、ジャケット必携。風吹いたらフリース、弱すぎ。

(用途に応じて使える上にどちらもその役割を果たせたので③クリア)

 

 

 

 

ジェットコースターの5倍は怖い山頂手前もなんとか通過し

遂に、頂点GET!!!

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見事な、ブルーだ。

白と青の組み合わせに人気が集まる理由は多分この爽やかさだ、清々しい・・・

 

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どうです、この雪に埋もれるヒュッテ

 

 

 

 

それでは本日の主役

サーモス山専用の実力はいかに。(メインイベントです)

 

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膨らんでいます

 

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あ、肝心のサーモスを写すの忘れたのと、これあれだ

食べているものが何かラベルをこっちに向けたほうが良いね。場数を踏まないとだめねやっぱり。

 

 

きちんと熱湯でした!!(雑すぎる・・・急すぎる。)

 

 

 

 

 

 

あれ?鴨だしそば、味薄いなぁ。お湯入れすぎたか?

・・・・・・・・・あ。

食べ終わってから見つけた、後から入れるタイプのだしの袋

(これは、サーモスに罪はない!つまり①湯加減OK。)

 

 

 

よ~し、気を取り直して、カレーうどんを食べよう!

 

そこに再び強風(嫌な予感

あろうことかカップ麺がひっくり返る(予感的中

ザックにひっかかる(予想を遥かに超える結果

 

 

 

カレーはダメよ。せめて鴨だしの時にして!!

 

 

残ったカレーうどんを食べる。しっかりと味が濃い!美味い!!

ザックにしっかり、かほりがしみ込んでいる

※家に帰ってザックを念入りに掃除しました。逆に良かったかも!

 

 

 

次からはラーメンをやめて、ココアにしよう

そんな悲しい気持ちにもなったが、諦めない。いい方法を考える!

次回の山頂クッキングに乞うご期待

 

 

とまあ、これもサーモスは悪くない。ちゃんと完成してたし

残ったカレーうどんも美味しかった

(つまり、②山頂でのメシは本当に旨いのか!これも確認完了)

 

 

 

1時間ほど、食事と景観を楽しみながら太陽に照らされ

キラキラしている雪を見て有意義な時間を過ごし、下山

 

 

 

 

 

以下、駐車場まで写真はない。それには理由がある

カメラなんて持ってたら無事降りられない。以上!

 

 

溶け始めた雪がつくる悪路、さらには急な坂道

この坂なら転げ落ちたほうが早い・・・

寝不足か疲労か?いや寝てたろ自分。などウダウダ自問自答

とにかく滑る、下山マスター西岡、絶不調

 

 

もうだいぶ平地まできたとき根に足を引っ掛けて

まるでドミノ倒しのドミノそのものになったかのようにバタッと倒れた

生まれ持った身体能力の高さをこれほど有難く思った瞬間はない

 

瞬時に手を前に出し、手が泥まみれになる程度で済んだ

今回はこれで済んだからよい。もしこれが平地ではなく、崖だったら・・・

手を出したってどーにもならん状況に陥ることだって十分に考えられる

 

更には、途中道迷いをしたのでは???と心配になった

結果的に今回は、ただの心配だったからよいが本当に迷って日でも暮れていたら・・・

と、数多くの危険と隣り合わせだ

でも、大丈夫!!!!!安心してください。入ってますよ!山岳保険

 

もうほら。山が好きじゃない?しょっちゅう行くじゃない?

いつどうなるかわからないし、私の帰りを待つかわいこちゃん達が大勢いるじゃない?

もしものことを考えるとね

 

 

 

ともあれ無事駐車場に戻りまず最初に嬉しかったのは

 

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車内泊用のあったかモコモコスリッパに足を通せたこと

 

 

でもって、落ち着いてタバコが吸えたこと。美味いよねー。運動後のタバコ

辞める気ないよね?いやあるよ。

 

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30分くらい、ボケッと帰り支度しながら思いついたんだ

 

 

よーし、お金がないから下道で帰ろう

 

日頃より自分の発想力、判断力及び、適応能力には我ながら天晴れだと思う

同時に、突拍子もないアイデアにより振り回されるのが、楽しかったりする

 

長野からすぐそこ東京の自分の家まで約200㎞

今から5時間かけて下道で帰るだなんてアホなのかと

よぎらなかったといえばウソになるが

思いついてしまったらもう止められない、決行!

 

 

群馬つったらイニシャルDっしょ。峠っしょ!

 

 

途中この先、長瀞って標識みたときにはさすがに

何やってんの自分!と思いつつも興奮状態。楽しすぎるわ

登山と同じくらい深夜高速と峠ドライブを満喫し無事帰宅

 

 

泥とカレーで汚れたお山道具をきれいに洗って

今日も一日、お疲れさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

技術、体力、装備が不十分という現在の状況を知るよい山行となった

でも続けていれば、高尾の坂道がなんともなくなったように

蓼科の急登も『なんのそのになる』と確信できた一日でもあった

 

次はもう少し雪が深くなった頃に今回見送った北横岳へ

春先までにレベルをあげらたと自分で実感ができれば

やっぱり赤岳、阿弥陀岳いきたいなあ~

 

 

今、欲しいもの ❝スントと体力❞

一部変更です

※体力は、他人からもらえないけど、時計ならもらえる。待ってま~す♡

 

 

 

 

追記

今回は、長く書きすぎた。書いてる時に既に気が付いたが

読み返して確信した。『3分で読めるショートver』書こう

ここまで読み終えた方、お疲れさまでした。