谷川岳(群馬県)
クライマーズハイをご存じだろうか。
これを一目見たくて
登山を始めたばかりの私はこの夏どうしても谷川岳に行きたかった
しかしそれは叶わず
季節は冬に片足を突っ込んだ秋の終わりを迎えていた
そして、山登りをはじめて半年足らずの自分には
雪山は来年の冬までお預けかな・・・
そんな風に考えていたが、今日記念すべき雪山デビューを果たした
奇しくも、私が夏に見送ったこの谷川岳で
13日 深夜一時頃
関越に乗りひたすら爆走。(法定速度は守ってます※2度目)
山行前夜はどうしてこんなに目が冴えるんだ。全然眠くない
深夜 3時頃
谷川岳ロープウェイに着いたはいいが所持金の都合上無料駐車場を探すことに
でないと、ロープウェイ往復チケットが買えない
深夜 4時頃
ようやく見つけた無料駐車場に停め、車中泊。もはやプロの領域。安眠
※忠霊塔横のスペース車10台ほど収容可能
早朝 7時頃
8時のロープウェイ運行開始より少し早く目が覚めた
食料調達のため町へ戻る
午前8時 いよいよアタック開始
こちらが登山に挑む者としてワンランクアップするための雪山への切符
やるからには登頂!
おぉ。なんかてっぺんだいぶ白いぞ。やるからには・・・やるからには・・・
えぇ!てっぺんどころの騒ぎじゃないぞ・・・ やるからには・・・!
念のため、数人に『16時までに下山連絡なかったら母親に電話するように』
と、伝える準備の良さ(心の弱さではない。万が一に備えられるできる女だと評価する)
ロープウェイに揺られること15分ほど
標高があがるにつれ、私のやる気もメーター振り切れるレベルであがる
遂に、降り立つ銀世界
( ゚Д゚)ポカーン・・・・・・・・・
え。誰か居ないの?誰か居てよ・・・・
アイゼンって要るの要らないの?この雪の具合ってどうなの。
というか、どっちに進むの?あっち?そっち?
基本的なことから、実践的なことまで何もわからない私の前に
一人の神が現れた
目の前でアイゼンを付けている。
私は確信した。この雪は、アイゼンが必要なんだ。
今日私はこの人についていこう。
光の速さでの即決だった
更にこの神、とても良い人で、話も合うし
なんといっても記念すべき山友達第一号となるのである
しかも、今後私にとっての師匠になるに違いない
本題から大きく逸れるが、私はなんとかして山友達を作ろうと
やれ、掲示板で声をかけてみたり
超絶インドアな身内を捕まえては誘い、断られを繰り返していた
山友達なんて、都市伝説だ。とさえ思っていた
もうこのまま、己を追い込む熱血登山スタイルでゆこう
熱いハートがあればそれでいい。友達なんて要らない!
そんな矢先、まるで駅のホームで運命の人を見つけたかのような
・・・違うな
ショーウインドウに飾られた煌びやかな鞄に心を奪われたような
・・・全然違うけどまあ、そこはなんでもいい!
とにかく、何の前触れもなく極めてナチュラルに友達ができた
こんな漫画みたいなことが起こり得るなんてやっぱり山は凄い
▼そんな私のお師匠であり山友達第一号の神ブログ、是非!
毎度のことながら脱線しがちではあるがつまり
アイゼンを装着して登山開始ということである
この程度の雪は想定内。まだまだ序の口
恐らく目指している、トマの耳、オキの耳(だと信じている)
歩きながら自分の身に何が起きているのかわからなくなるくらいの絶景が多々あった
登ってみたい山に挑むのは、欲しいものが手に入る感覚と似ている
登頂できた時は、欲しいものが手に入る以上の喜びが残る
鍵がかかっていた。中を覗くと体育用具室みたいな雰囲気だったと記憶している
比較的平坦な道のりが続き、おおよそ半分
しかし谷川岳のホンキはここから
以下、絶景と絶壁に言葉を失う
後半は、私の好きな岩が続く比較的急登が多く純粋に楽しめた
そして、岩を越えた先に待つのは
埼玉県民には想像もつかない真っ白な世界
しかも良質なパウダースノー
※正直ゲレンデの雪とは比にならない仕上がり
無垢な小雪ちゃんに足跡をつけ
無垢な雪子ちゃんには手形を付け(え、なんか浮いてる!押したのに、浮いてる!?)
新雪の上を駆け上ったウサギの痕跡に感動
勿論、ウサギの足跡とコラボした
これ、わかりますか。
そう、吹雪いてる最中に寒すぎて固まってる
存在も知らなかった。当然みるのも初めて
えびの尻尾というらしい。確かに似ている
こんなようなの、学芸会とかで作るよね。作り物じゃないのよこれ、天然
どれだけ寒いのだろう、真夜中の谷川岳。気になる
ポストカード感がすごい。でも自分の足で登って、自分の目で見てきたもの
何この『そのまんまエビアン』みたいな美しい画
関東なの忘れてたし、日本じゃないって言われたら信じちゃうよ・・・
こういうの君も、見てみたくない?
こういうの君も、見てみたくない?
こういうの君も、見てみたくない?
だったら登ろうよ!!!YAMA
ついさっきまで自分たちがいたところにまた人が。こんな感じだったのか~
頂上で心が清らかになったところでこのあとは大好きな下山
と、その前に昼食
師匠はご飯からしてグレードが違う!!
↓ これがこうなる
目の前で手際よく。
山の上で作ったものとは思えない!
※私もバーナー欲しくなったし、何よりサーモスのボトルとコップ買う!
一方、私のお食事は・・・・・
そうですおにぎり!
前回の教訓を活かしおにぎりを4つ購入し入山。おかげで最後までフルパワー
実は、歩きながら途中でおやつ食べてました。そうです、おにぎりです。
具が気になりますか?これは五目おこわです。
これでハッキリと証明された。おにぎりのチカラ!
お昼を終えて、最後のひとふんばり。シャーベット状の道を進む
なんというか・・・・
歩くんじゃなくてシャーッと滑る感じで行くのがおススメ!!!
経験値の少ない現在の私からのアドバイスはこの程度のものが限界です
来年はもっといい助言ができるように邁進します・・・
ということで、
最後は降りることに必死でほとんど写真を撮れる状況ではなく
無事に下山しこちらの一枚
お待たせいたしました!!!!!!そうですあれです!
やはりとびきりわざとらしい記念写真がないと、終われません!
下山し、温泉へ
凍てつく手足を温める湯の熱さに心から癒されます
これで帰りの運転も頑張れる!
そこでもらった、マッチ。ん~なんか粋!?
あ、そうそう。山は雪に覆われ始めていたけど
町におりてくるとまだ紅葉も健在
いかに山の上の環境が下界と比べ厳しいものなのかと痛感
ほぼ眠りながら(嘘です)関越をぶっ飛ばして
無事に帰宅
沢山歩くとこってりしたもの欲しくなるよね~
今回はカレーではなくつけ麺でした!
それでは最後にオマケ
久々のミラー越しカメラ小僧あるある
カメラがグレードダウンしてるのは内緒!
多分、4~5か月ぶり
おわりに。
こんなに実りある、のんびりとした山行は初めてでした
知りたかったことや、知らなかったことを教えてもらえて
初めて見るものも沢山あってとても感謝しています!
一番感銘を受けたのは
特別一緒に登りましょう!と契りを交わしたわけでもなく
気が付いたらおしゃべりをしながら一緒に苦楽を共にして
早朝のロープウェイから6時間、行動をしていたこと
こんなことって実生活の中ではほとんど起こりえない
山ならではだから、今回の出会いを必ず次に活かします
そう!また、一緒に山に行きましょう!
本当に今日一日、何から何までありがとうございました。
私の面倒を見ずにご自身のペースでの山行という選択肢も
当然あったとは思いますが最後まで気にかけていただき
とても感謝しています。
来週末も普段は味わえない大冒険をぜひして下さい!
END