赤岳(長野県)
山をはじめて仕事は二の次で週間天気予報をチェックするようになりました
そんな私に好機が訪れました。無論、その好機を逃すわけにはいきません!
そう、実に15日ぶりの山登り
梅雨のこの時期、貴重な晴れの日予報。久しぶりの山。
ふさわしい山は何か。悩んで悩んで悩んで、選んだのは・・・赤岳
場外から『なにそれ?』『どこそれ』『というか山なの?』聞こえてきます
深夜3時。
高鳴る胸をおさえ中央フリーウェイ
調布基地を追い越し、山へ向かっていけば
雨雲がフロントグラスを染めて広がります
深夜4時。
不安を抱えつつ進む中央フリーウェイ
右に見える大きな雨粒
左に見える大きな雨粒
この道はまるで滑走路 地獄に続く
早朝5時。
しかし、ここで転機が訪れます。不安をかき消すように現れた陽に照らされた
悠然とそびえる山々。ところどころ残る雪までしっかりと確認できます
早朝6時。
八ヶ岳山荘に到着。アタック開始です。
八ヶ岳山荘~南沢コースで行者小屋~地獄の頭~山頂
そして今回のパーティー。超人・50過ぎの父
毎日筋トレ、ランニング、食事も意識高い系
プロテインとアルコールで構成されており
その辺の20代男子には引けを取らない(比にならない)ため不安はゼロ
寧ろ、今回の山なら心強い味方
まず、駐車場所を盛大にミスる。
我々が一所懸命登る道を車が何台も通過
負けない心を養いながら登山道に到着
近くにあった、いかにも美味そうな水を美味そうに飲む
歩き始めてすぐもうこんな感じ。どこからどう見ても自然
もはや今歩いてきた道も、これから進む道も危うい
いかつい岩と、はしゃぐ父
いかつい岩と余裕の笑みの父
ちょっと寄り道
ゴロゴロ岩の面白味を満喫
岩に囲まれ嬉しそう
そして転落。 ※コケには注意しましょう
詰まれた石の山にほっこり
崩れてきたら死にます。右端に見える四角いのは、誰かの墓でした。誰だっけな・・・
言うまでもなく岩です。歩きやすい道は存在しません
ちょっと一休み。母親に電話をかける父。標高2000を軽く超えてます。余裕で繋がってます
エリアカバー率最強の名にふさわしい。さすが、docomoです
遠くに見えている山、あれが目指す場所
さらに拡大するとこんな感じ。ウヒョ!どーやって登るの?
山の中でヘリポート発見。これは嬉しい
行者小屋に到着です
お腹が空いてもう歩けない・・・
あろうことか事前に買ったチョコレートを車に置いてきてしまうというウッカリさん
いいやいいや、せっかくだ
山荘でなんか食べよう!ラーメンあるじゃんか!
ポッケをまさぐり、唖然・呆然
前夜、おかあが持たせてくれたお金を車内に置いてきた
ウッカリさんなんてレベルで片付かない。何やってるんだ私・・・
そんな私に最後のおにぎりをくれた父。それを貪りながら思った。なんかいいかも、この登山
ここまでゆるゆる~と進んできたようにも見えますが
そこそこハードでとにかくあほみたいに距離が長い!
しかし、赤岳のホンキはここから先
まず、道が前にではなく上に伸びています。
このドイトをはじめとするホームセンター各種に置いてありそうなハシゴが
ご自由にどうぞ~という感じに設置されていますが
このハシゴが設置されている場所は、こんなんです
踏み外したら終わりだったでしょう。
滑落死の危険と隣り合わせな道なき道を歩き続ける
険しい道、振り返れば下も横も上にも険しい山肌
これだけの絶景で、まだ途中
どうですか。溜息がでるほどの絶景
ずっとずっとこの目で見たかった、雲海
満を持して、至高
標高2500Mを超える場所でもこんな風に花は生きている
これってとてもスゴいこと
綺麗とか、癒されるとかそういうんではなくもっとこう
圧倒される何か。純粋に強さを感じる
さあ、いよいよ山頂まであと少し。一歩一歩前へ
最後の最後まで、急。
きつくなればなるほど愉しくなる。奮い立つ。頂上が待ち遠しい
いよいよだ・・・・・・・!
2899Mの頂きに向けラストスパート
そして遂に
遂に・・・・・
八ヶ岳・主峰 赤岳 2889M
雲の上。雲が下。天空の城
見てください。このドヤ顔。そりゃこうなります。
いつまででも見ていたい景色ってそうない。でも赤岳山頂にはある
だってほら見て、雲が目下
そりゃ、足だって組みたくなるよ当然だよ
山頂を十分に満喫し残すは下山
しかし
きついが比較的安全な登りに対し下山はとにかく危険
優雅に写真を撮っていられる状況ではなく
必死に岩に食らいつく
消耗した体力、続く岩場で感覚を失いかける足
滑り・転がり・躓き・縺れなんとか戻る
そして、スタートから凡そ8時間。無事駐車場に到着
今回、学んだことはパーティーの重要性
登る山の難易度に応じ、同行する人をしっかりと選ぶことの大切さ
一人では登り切れなかったかもしれない
山は体力や技術だけの問題ではなく精神的な安定性がものをいう
もうダメかも。なんだよこれは!?
そんな時に、信頼のおけるパーティーの存在は不可欠だ
赤岳を登るにあたり、50オーバーの超人をチョイスしたのは大正解だ
現在、自分の周りでこの山を共に制覇できる人は他にいないと断言できる
十分なペースを保ち、気を遣わず、過度の心配も不要
何より好みや感覚が似ているベストパートナーだ。こんな近くにいたとは・・・
赤岳を終え、次の山を考えるとき自然と
あの山に行くならまた一緒に行けたらなあ~
こんな山連れて行ったら喜ぶだろうな~
そんな風に考える楽しさを知った
山をはじめて、ますます一人の楽しさを知ったと思っていたが
組む相手次第では何倍も登山が愉しくなる
一人では雪山は不安だが、もしかしたら一緒ならば行けるかも
そんな考え方ができるようになった素敵な山だ
八ヶ岳は聞いたことあるけど、赤岳って何?!
赤岳の魅力は登らないと十分には伝わらないだろ
だからこそ、行ってみてほしい
マイナーな山のスペシャル奥深い味わいを是非
見せたい景色がいくつもあるからいつか家族4人で挑みたい
赤岳鉱泉を経由し今回通らなかった北沢コースで
そして必ず、横岳・硫黄岳を縦断し更なる達成感を得たい!
更なる野望を胸に赤岳と父に感謝し終了
≪追記≫
登山中の遭難者や死亡者が少なくない山でもあるようだ
十分に登山をする方は気を付けてほしい
今回山頂付近で、奇妙な出来事があった
非科学的な物事は一切信じないのだがどうにもこうにも
フツーではない珍事件が起こった
(99%ありえないのだが)もしかするともしかして・・・
出来事の真実は定かではないが
一歩間違えれば真っ逆さま。死んでしまうことは事実だ
私たちが見たかもしれない、霊・・・?
この世に未練を残したりしないで済むように
日々、前向きに生きていこうと思う
で、あの山頂付近で出会った女性二人は一体・・・・・
終
オマケ:赤岳山頂から見える山々
オマケ2:せっかくだもの寄ってみた!
オマケ3:おかあにお土産。八ヶ岳ジャム
私が、いちごジャムでいいんじゃない~と言ったとき
おとうは、でも目に良いのはブルーベリーだと言った
おかあは、目がよくなるようにと日頃から確かに目に良いといわれるものを好んでいた
ん~。さすがだなー。
でもって、私はどこまでも自分本位(自分はいちごが好き)だなぁ~と改心した
オマケ4:誤差はあるが、約25㎞・40000歩
本当にこれで終わり!オマケのオマケのオマケ!
今回は写真を撮る側が多かったので居るか居ないか不明だが
居るかもしれない私のファンのために
( ^ω^)・・・
こんな最後でよいのだろうか?私のブログなんだからいいでしょう!