OYAMOUNTAIN

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金峰山(山梨県)

 

 

出発数時間前、家が壊れるのではないかと心配するほどの大雨が降っていたが

それは、夢だったのかもと思うほどの快晴で挑んだ金峰山

※読みは『きんぽうさん』または『きんぷさん』

 

 

登山中も当然、つらい箇所はあったが

それよりも何よりも登山口に着くまでが今までで一番過酷だった・・・・

 

首都高と中央道の高速に見事にはまり、焦る気持ち

山頂で食べようと前日に用意していたお気に入りのピーナッツコッペパンを

渋滞で進まぬ車内で食べきってしまったのは大変な誤算だ

 

無事、勝沼ICで降りあぁ懐かしい。小さい頃にきたぶどう狩りの近くか~

といつも通りドライブを満喫していたが途中でただならぬ不安を覚える

 

目指している大弛峠に一向に近づいていない

あるいは近づいてるんだろうけど時間がかかりすぎていることに気づく

 

一度地図を見直す

んー。間違ってはいない。間違ってはいないが、あと2時間はかかる

前述の高速渋滞により既に時間は9時台だ

 

この時点で、今日はついていないのかな~と挫折しかけるがもちろん進む

 

 

途中“フルーツライン”だの“クリスタルライン”だのを走行し

随分ポップでファンシーな名前が多いな~と余裕をぶっこいていると

 

 

明らかに、大宮ナンバーの軽自動車はフィールド違いな峠に到着

 

奥多摩秩父の峠道で遊んでいたんだ。こんなもんなんてことない!

と、自信をもっていたのはほんの数分

10㎞もせず、車が1mくらい飛び跳ねたのでは?と錯覚するまでに

 

 

どうやらダムが途中にある。そして目的地はそれより更に奥らしい

 

 

 

 

 

 

 

あ・・・・・・・・・・ダムだ!!!!!!

 

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一気にテンションがあがり。わざわざ降りて撮影。※時間は、既にだいぶ押しています

 

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ダムを見て元気が出たのか、その後は焦りや不安も消え、林道を眺める変わりよう

 

 

 

 

そして、駐車場に到着

駐車場が空いているかどうか。失念していましたが、奇跡的に1台目の前で空きました

 

 

来て初めて知りました。車で越えられる峠としては日本一の標高だそうです。

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日本一などのネームバリューに弱いですので感動も一入

 

 

 

 

それではようやくスタートです

 

 

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暫くは、岩だか木の根だかわからない道を歩き続けます

どちらでもない、いやMIXというのが正解でしょう

 

 

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何かわからないけど、気になる山が。この小さな山ならすぐ登れるな・・・・遠い目

 

 

 

 

 

 

すると前ではなく上に伸びる道が

より正確には、前ではなく上に伸びる道しかありません

 

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ここを進めばいいのでしょうか?

答えはYES。誰も答えてはくれませんがそれしか考えられません

 

 

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案外楽しく登れました。THE 岩

 

 

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登った先にまつのは絶景!

 

 

ふぅ~。随分あっけなかったな。金峰山

 

 

とんだ間違いです

 

 

今やっと登ってきたのに、直後に急降下させる道が現れます

そう。金峰山へ行くためには登ったり下りたりだったのです

 

登って登って、登ってゴールではなく

 

登って、下りて、登って、下りて、もっともっと登って・・

つまり帰りも下りて、下りて、登って、下りて、登って・・・・ということ

 

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ある程度の登り下りを終えると急に神秘的な森の中へ誘われます

何かしらのケモノと遭遇してもおかしくありません、怖いです

 

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まだ雪が残っている場所も。

 

 

 

 

そして急に視界がひらけます

 

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おおお!おおおお!遂にか!?

 

いかにもすぐそこ頂上。な雰囲気を漂わせています。最高!

 

 

 

 

 

 

 

 

( ゚Д゚) え? 

 

  

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頭の中では、埼玉郷土かるたの

長瀞は~ 地質の宝庫~ 岩だたみ~”が再生されました。岩に憑りつかれてます

 

 

 

 

 

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そしてこの上の画像にヒントが隠されているのですが

この後重大な事件に見舞われます

 

 

 

その前に、正面に見える大きな岩。金峰山のシンボル五丈岩

大変気に入りこのあたりをウロウロ30分ほど歩き回りました

 

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あれ? この先は下りだぞ?

五丈岩の後は、また別の道始まってるぞ。山頂は?

 

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ん?金峰山山頂 何かの間違いであってほしい。今通ってきた方向を指しています、山頂

 

そうです。あろうことか山頂を見過ごしていました

 

 

近くにいた方に、『山頂はどこですか?』と間抜けな質問をして

少し戻ったところにある山頂まで案内していただきました・・・

 

お分かりいただけますでしょうか?先ほどの写真です

写真右下

〇〇〇 お団子のような、茶色いそれ

 

 

 

これこそ頂上です!

 

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颯爽と通過してました

 

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山頂案内をしてくれた方に写真をお願いしたところ

ここもいいよ!あそこもいいよ!はい、そっち立って!!!

と私以上に意気込んでくださり充実した撮影タイムに

 

 

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 何かポーズをとらねばと思い、咄嗟の判断でこれ。他になかったのか・・・

 

 

親切な山頂カメラマンに別れを告げ、コースを伸ばしてみました

本当はここで終わる予定でしたが予想以上に早く着いたので!

 

 

 

 

五丈岩の向こうに、続く道

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30分ほど進み、向かいから来たご夫婦に話しかけます

『どこから登ってきて、どのくらいの時間がかかりましたか?』

 

 

 

のんびり歩いてきて5時間。あなたの足なら3時間あれば大丈夫ですよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大丈夫ではありません。却下です!

無理はしないと学習しました。

次回は、長野方面から今回通らなかった道で登ろう。そう誓い引き返します

 

 

 

来た道をそそくさと戻り、途中山頂にいた方々を数組追い越し

追い越す度に速いね~。健脚だね~。頑張って!

と褒められるごとに気分もよくなりペースがあがっていきます

【注】相変わらず単純ですね。登山の基本は同じペースで無理しないことです

 

 

 

 

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右側の緑の中をよ~く見ると

 

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花が咲いています。名前はわかりません

 

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なぜ青い? 綺麗な色です、不思議です

 

 

 

 

奥深い森を越え、だいぶゴールに近づいてきました

数時間前、ここが山頂ではないのか!と嘆いたのが嘘のような清々しい気持ちで戻ります

 

 

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体力も十分にあまっており、時間にも余裕があり、軽快に下山

実に気持ちよく愉しく下りていきます

 

 

 

 

 

 

 

ガサッ

 

 

 

嘘だろ。まじかよ。嘘だよ。嘘だよね?

 

人だ、人に違いない。横に道はないけど、横から人が登ってきているに違いない

 

人だとしても怖い。いや待て、最悪の事態を想定するんだ。熊より人がイイ!!

 

 

 

 

お願い助けて!!!熊やめて!勝てない!!!

 

 

 

 

 

 

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deeeeeeeeeeeeeeeer!

 

 

 

 

 

 

 

 

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まさか、山の中で『水曜どうでしょうかよ!』

と口に出すだなんて思ってもいません。誰にも見られていないことを祈ります

 

 

 

鹿とはいえ、猛追されたりしたら怖いので息を殺し立ち去ります

恐らく一切の音を立てずに逃げました。華麗なる忍びでした

 

 

鹿、遭遇後の記憶はほとんどありません

気づいたら駐車場に戻っていました。多分、イリュージョン

 

 

 

 

帰りは、何かと世話になる大菩薩峠経由

今日だけで250㎞近い峠走行をし山頂以上の達成感を味わいました

 

走りなれた国道に出ると、運転がいつもの5倍は簡単に感じられ

運転が上達したような危険な錯覚に陥りました

 

 

 

 

こうして、無事金峰山2599Mを攻略し次なる野望を抱き終了です

 

 

 

 

 

 

《おまけ》

休日に山へ行くようになる前自他共に認める雨女でした

しかし、ここ最近休みの前後は雨でも当日は必ず晴れます

天気さえも私の登山を応援しているのですね。有難い

 

 

結びに、次の登山は鈴持っていきます。完

でも鈴って意味あるのかな?心配だ???