金時山(神奈川県)
さぁ、朝です!
予報通り、晴れ。朝は空気も澄んでいて気持ちのよい。スタート
注)起床し、ここに到着するまでにも色々あったのですがそれは後程・・・
地蔵堂にある無料の駐車場に停め出発
つまりまたここに戻ってくるルート(地蔵堂→夕日の滝→山頂→足柄峠経由~地蔵堂)となる
金太郎コースというらしく、選んだ理由はただひとつ一番キツイから!頑張ります
駐車場内、一番乗り。身支度をしているところへ
第二登山グループ到着。頑張ってくださいね!と声をかけるが
『今回は山頂へは行かないんですよ~』
ほうほう、ハイキングコースを散歩するんですね。それもまたグッド。楽しみましょう!
10分ほどお喋りをして見送って、出発
少しきつめのアスファルトをのぼっていきます
道中に、金太郎が!しかも顔ハメ!!! 一人だとハメて撮れない。大問題です
【重要】私を逞しく、勇ましく撮影してくれる登山時専属カメラマン募集します
この場所から滝へ行き、一度戻って山に入る感じです
10分ほどで、夕日の滝につながる橋が
沢沿い、清々しい。入りたいけど今日は我慢!
橋をわたると、さっそく金太郎のおでまし ※2番があったとは・・・
さらに沢沿いを歩いていきます
ダイナミック!!!!に、よく撮れています
滝を見終えたら先ほどの場所へ戻り、頂上を目指します
さっそく足場の悪い楽しそうな道
この渡しキケン!木が腐っていて転落するかと思いました。軽く確かめておいてよかった
丸い塊。近寄る前、ホンキで蜂の巣だと思いました。その発想にびっくりです
ここまですごく穏やかに歩いているように見えますがそれは間違い
今までの山と比べても険しさは段違い
さすが、一番キツイコースなだけあるなぁ、と思いながらです
しかし、このあと金太郎コース以上の
そして、今までの経験したことのない苦痛を味わいます・・・・・
と、その前に
先ほどまでの、ザ・険しい道!がいわゆる金太郎コース 60分
とは別に
足柄峠から登ってくる人たちもいて(こちらのが人が多い) 20分
そのふたつが、ちょうどここでぶつかります。
ここから山頂まではみんな同じ道をゆきます。
なんならここまでは、車で来られることが発覚・・・・初めて知ったぞ。
というかここまでは、車で来る人が圧倒的に多い・・・・え?なぜ?
※帰りはこの敷地いっぱいに車がとまっていました
どうしてだ?!
せっかく山に登りに来てるのに
なんで車で半分も?
その答えは登ればすぐにわかります
知っていたら私ももしかしたら・・・・・いや、ないか。
でももし次登るとしたら・・・・・・・・ん~、悩むな。
先ほどの駐車場で車からおりたお二人様マダムに
『あらぁお姉さん何できたの?』
『地蔵堂から徒歩できました!』
『えっ、一人で?ここに来るまでも大変だったでしょう~。すごいわねぇ』
『いえいえ、そんな』
『ここから山頂まで?』
『はい!』
『お姉さんのが早いと思うからまた山頂で会えたらね』
『ではお先に失礼します!』
この時点で、気づくべきだった
恐ろしいほど急な山頂までの道のりのためにみんな
車できているのだということを
お二方をあとにしちょっと格好よく小走りになるゆるい坂道
後ろから『あらぁ若いってすごいわね~』と聞こえる。二ヤリ
木製階段のあたりから、少ししんどくなってきて 奥の明らかに急な階段見えますか?
それがこれ。因みにこの鉄骨階段は全部で12個。(ひとつひとつ干支が記されています)
でも違うんです。違うんですよ!干支とか本当どうでもよくて
この階段が12個だけならなんてことないんです。寧ろ楽です!
鉄骨階段と鉄骨階段の間は、岩だか崖だか分からない
地崩れ寸前なのでは?この狭さで通れる?
のぼる人と、おりる人とか色々あるよね。大丈夫???
というような、クレイジーな道(?)になります
しかも急!!!!
急勾配とかそういうレベルではなく、壁というか
壁は言い過ぎだとしてもなんというか・・
残りの体力と気力を全部もっていく鬼ゾーン
山頂までの最後の案内をする金太郎を見て・・・・
▼ 間もなく変なスイッチONします
金太郎マジかー。これ子供なのにマサカリ担いでったのかよー
やばいよ。すごいよー。とか
道の脇に、突き刺さっていたスコップがマサカリに見えたりとか
(しかも帰りはなかったんだよなぁ、スコップ。幻覚か?)
大きめの岩が熊に見えたり、(これは少し盛ってます)
この世のものとは思えない大きさのトカゲが横切っていき
それが鰻に見えたり・・・・
突然、すごく真剣に
『私、虫と鳥が嫌いなのになんで、山登ってるんだろう・・・・』
『山って、虫と鳥の聖地じゃん。寧ろ山って、虫じゃん鳥じゃん』
とか、考えながらも足だけ勝手に動いてる感じで
完全に体力より気力持ってかれてました!!
そして遂に訪れるこの瞬間
あぁ~。快感!
やっぱり1000M超えると全然違う
これからのぼる山々はもっともっときつくて
もっともっと感動するんだろうな~と、
さっきまでの山は虫じゃん、鳥じゃん騒動は消え失せた
富士山そのものはハッキリとは確認できなかったけれど
それ以上の感動が大きい
初めの高尾の時は『こんにちは~』さえ
言わなかった自分が
自ら、見ず知らずの他人と挨拶どころか会話をする
自分の健康や、体力、明日の天気や道端の草木
そういう身のまわりのものに対して無関心だった自分が
一つの山を終えるごとに意識を強く持つようになる
毎回、山に感謝しているが今回もまた
山への感謝がとまらない
一連の取り組みの中で気づくことが多く
現在の長所・短所、今後の課題、自分の養い方、人とのつながり
そういうの全部ひっくるめて考えるきっかけが
歩いている数時間の中で生まれる
山で培われることの多さは計り知れない
と、ここまでが感動の山頂。
山は登ったらおりなければならない
下山プロの腕がなる
帰りは駐車場のところまでの行程は変わらず
にもかかわらず下山は全く苦に感じることなく
スタスタ歩く。時々走る(気を付けて!)
すれ違う人(これから山頂へ行く人)に対し
『がんばってください~』『ゴールはもう目の前!』などと
下山は余裕があるからか、すぐインストラクター化する
つい先ほどまで、ゼェゼェ言いながら自分も登っていたのに
ただただ長~いアスファルト
つま先が、土踏まずが、足首がもうアスファルトはお腹いっぱいと叫ぶ
こうして山で仕事をしてくれる人がいるから愉しめるんだと心を込めて『ご苦労様です』を伝える
この手のぬかるみの回避方法や、滑るポイントが分かってきた。滑り方も体得した
よい色。心が洗われる。 ん~、単純!
こちらもまたよい。元気が出る。前向きになれる! ん~単純!
ピュアな感じ。 んー、見ただけではピュアにはなりきれない!
( `・ω・´) ん?
今日撮った写真の中、見た景色の中で一番
( `・ω・´) んー・・・・
岩の上に岩が乗ってるのって格好良い
おお~~!マサカリ担いだ金太郎。熊に跨り馬の稽古!!!
( `・ω・´) !!!!!!
やってしまった!
綺麗な花を見つけては写真を撮り、スタコラサッサとくだったのはいいが
入らねばならない道を盛大に通り過ぎ、来るところまで来てしまった!!
しかもすごい、満喫してしまっていた!
道に迷ってたのではない!
今の居場所も帰りたい場所もその距離もどこまで戻れば正しい道かもわかる
だが、元に戻るのはナンセンスだ
かといってここまで来たら地蔵堂まで普通に歩くと相当な距離
いやでも時間も体力もあるし別にいいか?
いや、ダメだ!!
アスファルトは嫌だ。私ではなく足が拒否してる。足が土を踏みたいと言っている。
じゃー、戻るかぁ・・・。と思ったそのとき
おおおお!茂みに埋もれている地蔵堂の文字を奇跡的に発見
示す先は、土!!おーい。土だぞ。喜べ足よ!
山の神は見放さず、ほほ笑んでいる。神の気が変わる前にサクサク行こう!
若干気になるのは、何㎞先なのかが書かれていないこと
まぁいい。考えていても進めない。進め!
無事アスファルトを回避したのだが、案外キツイぞ足柄古道
ただ楽しい。圧倒的に車道を歩くより良い!!
やっぱり山、最高だわ~。楽しいし気持ち良い
古道は、車道がぐねぐねカーブを繰り返すのに対し
そのカーブを省く変わりに、山を斜めに降りてく雰囲気で歩く
総距離は大したことないけど険しいよ、ファイト!そんな感じ
つまり傾斜がいかつい!と、いうことだ。でもってそれが好きだ。
この案内板を正しく理解し頭に叩き込もうと思い凝視していたら・・・・
トンデモナイものを見つけてしまった。蜂の巣だ。本当に怖い、逃げたい
え、ちょっと待ってよ。転がってるけど? 今、運よくタクシー通ったら乗っちゃう。怖い
蜂の巣事件は解決しその後は順調に
古道→車道→古道→車道と繰り返し、ぐんぐん下がっていく
山の中を突っ切って
車道が見えたら一度、出る
ミラーがあればカメラ小僧あるあるやってを繰り返す
すると、古道がなくなりあと一息!
な、はずだったが結構まだある。しかし、もう古道がない。アスファルトに耐えるんだ足!
おー。数時間前に感動に浸っていたてっぺんはこう見えるのか。いいね~
遂に!!!!!!!!!
山頂と同等の感動を味わう。2度おいしい。最高。 やっぱり青看板っていいよなぁ
そしてここ、昼間歩いたから気が付いたのだが
昨夜駐車場が見つからず、暗い怖いと騒いでいたあの道だった
もしこの道を使わなかったら気づかなかったと思う
そう考えるとそれさえも必然なのでは?と山マジックを感じる
さてさて、あと1.5㎞。 登山を始めてから徒歩2~3㎞は全然なんとも思わなくなった
そして、最後にこんなミラクルが
覚えているだろうか?朝、お見送りをした方たち
ちょうど戻ってきていたようだ。既に感動
さらに
『おかえりなさい~。頂上まで行ったんでしょう?早かったわねー』と
キンキンに冷えた水筒の水をナチュラルに手渡してくれた
相手に気遣いも下心もない。戻ってきたから渡しただけだ
遠慮はいらない。自然に受け取り、飲み干す。(場合によっては注意しよう)
『おいしいだろ~。富士山見えたかい?』
『はい!おいしいです!あまり見えませんでした!!』
『またおいでってことだねぇ~』
『はい!また挑戦します!』
登山後は、取り繕って回答をする必要がない
ありのままに見たままにまっすぐ返事ができる
浄化されたのだろう
ありがとう金時山。ありがとう箱根!
箱根は、温泉を楽しむ場所ではなく山登りする場所だ
次は息をのむような富士の雄姿を必ずや
《おまけ》
おわかりいただけるだろうか?このユニークな画像たち
一番最初に後回しにしたスタート前
Googleマップが進むように命じその通りに進んだ
結果、道がなくなった
いつもお世話になっているGoogleマップを責めるつもりは毛頭ない。
こんなこともあるのだと嬉しくさえ思っている。ただ、結構なタイムロスではあった。
致し方ないと、狭い道で切り返しくだるが、遊園地のアトラクションみたいな状況に陥った。
登る前から楽しすぎるんですけど
最後に一番右端が今回登った山
高さ、キツさ、距離、コースタイム、会話した方の人数すべてが自己ベスト